8月3日(金)「東大臨海実験所」の見学会を実施しました。
参加者は
・MYOCからは阿仁丸、Pagopago、つるぎの3艇より5名
・諸磯文化研究会生え抜きメンバー2名
・工学院大学関係者 5名
計12名
我々が何時も目にする水面近くの建物は旧本部であり、今は「日本海洋生物学百周年記念館」として役割を終え保存されています。
湾内からは見えませんが、そのすぐ裏にあるのは元「水族館・標本室」です。
現在は両館とも錆びた鉄筋による爆裂が原因で耐震強度不足に陥り立ち入り禁止になっています。
今回は建築学的調査が目的という名目で何とか許可を頂き館長である岡教授に丁寧に愉快に案内説明いただき、われわれ一同大いに文化的にも建築的にも満足し、ここの歴史とインテリアを知ることを渇望していたわれわれの探究心と好奇心をまんまと満足せしめたのでした。
見学時間はほぼ2時間でした。
旧水族館・標本室は1932年(昭和7年)、旧本館は1936年(昭和11年)に建設されたもので、設計は東京帝国大学の建築課教授・総長を務めた建築家内田祥三(1885ー1972)によるものです。
内田が設計した安田講堂をはじめとする東京大学のキャンパス建築は「内田ゴシック」と称され、広く知られています。
詳しくは下記アドレスを参照いただくことにして主に室内の写真を掲載いたします。
http://www.mmbs.s.u-tokyo.ac.jp/
ちなみに山の上にある現在の本館は三浦一族終焉の荒井城の跡です。
旧本館
諸磯湾奥より望む
旧本館 半円形の壁の内外
半円形の内部は壁に沿った半円形の研究デスク:木のブラインドの向こうはMYOC 研究室にも遊び心が必用なり
1階の元メイン実験研究室 左側の連窓が半円の研究デスク
階段手摺にも遊び心横溢 木彫
本実験所の成果を語る記念室
旧水族館(標本室の正面)
半円形の内側は、1階:チケット売り場、案内所 2-3階:階段室
水族館入口 チケット売り場、案内所 左側の室内側 半円がデザインモチーフとして多用されている
水族館:子供のころ遠足や親に連れられて行ったという人は多い
窓のようなのが水槽で上部より自然光が入る
荒井浜
見学を終えた後、時間のあった8名で荒井浜にある3軒の食堂の内店名が面白そうな「海の美術館」に引き寄せられて行き昼食を取りました。
3軒ともに相模湾を望む荒井浜に直接面しており、水面よりも1階床の高さが精々3メーター位しかレベル差のない所に本建築として立てられています。
建物と海との間は砂浜なのだ。心配になって台風のときどうするか聞くと半壊になることしばしであり、毎度自力で復旧していることでした。
ちなみに「海の美術館」の建物は旧小網代漁協の所有物である云々。
もしかするとこれら食堂(1軒は民宿を兼ねる)のオーナーはわれら諸磯ヨットオーナーズクラブの一部の連中と心の構造がほとんど同じで、何かの心の病に囚われているのかもしれないと勝手に思った次第です。
「海の美術館」のテラスより
こんな近くに決してバリ島のビーチに負けてないリゾート気分があふれている浜辺があったのです。
浜の長さは100メーター未満であろうが、これが又日本人のスケール感覚にぴったりである。
識らなんだー、
ナシゴレンが美味かった。800円なり。曰く「当店の名物バリ島チャーハン」
奥にあるのは「ひき肉と葱のチャーハン」 700円なり、これも美味い。
生ビールは600円。水は自分で汲みに行く。
余った果物の皮は、ここで飼ってる羊の小屋まで持っていくのが義務となっている。
室内はマリングッズのショールーム。冷房は無いのでこの夏は誰も座って無いのだ。
ここにいくには静観壮の手前にある1日600円の市営駐車場にいれ、歩いて行く。
(海の美術館HPより借用)
筆跡 写真 阿仁丸 阿部 :「諸磯文化研究会」会長